IE9ピン留め

クネゴちゃんの明日を考察する

今回のジロ100周年大会を振り返ってみると、やはり自分は血気盛んなアタッカーが好きなんだなぁという事を改めて痛感しました。誰かが牽くのを待つなんてかったるい、なら自分からどんどん牽いてやんよ。いやむしろ、誰も行かないんならオレ行くよ?みたいなガチンコのアタッカー。闘争心と情熱を隠すことなくさらけ出したり勝機がなくてもダメ元で特攻したりゴール向けてひた走るあまり周回数が数えられなかったり戦術も指示もいらないぜ!おれは風になるんだ!だったり。その佇まいは人それぞれですが、徹底マークしてくるライバルなんかわき目も振らずに積極的に勝負をかけるその姿はやっぱり胸を打ちますね。

で、表題の件。みんな大好きクネゴちゃんの件なんですが。や、TT遅くたっていいと思うんですよ。TTなんて安全第一でもいいから、男ならアタックですよアタック。クネゴちゃんの十八番であるワンデークラシックが得意ってことは、それだけ勝ちパターンが豊富ってことの裏付けでもあると思うんです。ゆるやかな起伏で抜け出すも良し、下りで引き離すも良し、それでもライバルが食い下がってくるならゴール前でスプリントしかけることさえできる。そんなに引き出しが豊富なクネゴちゃんはやっぱ類まれな才能を持ったアタッカンテだと思うんですよ。本人の弁にもあるように、「クラシックも勝てるグランツールライダー」という路線はアリだと思うんです。

そして、その何よりのお手本が今回素晴らしい活躍をしていたじゃありませんか。クラシックレーサーとしてキャリアを積み重ねながらも07年ジロ総合優勝、今回のジロも最後まで戦い抜いて最終ステージまで優勝争いをもつれさせたキラー・ディルーカが。個人的な意見なんですが、思うにクネゴちゃんは世界選手権も狙いたい、グランツールも獲りたいと目標がやや散漫になってるんじゃないかと。なまじ両方に中途半端な適正と実績があるもんだから、ここ数年は焦点が絞り込めてないんじゃないかなぁと。それがシーズンを通してのコンディションづくりに影響している感が否めないんですよね。

そして、クネゴちゃんが所属するランプレにも原因の一端があるのではないかと。ワンデー大好き・石畳大好きなベルギーとか、クラシックなんか知らないよ・山がちなステージレースなら豊富だぜなスペインなど、国によってロードレースの文化にそれぞれ特徴があって、プロツールチームであってもその属する国によって戦略や目標が絞り込まれていくと思うんですね。で、イタリアってのはクラシックもステージレースも両方過不足なく行われていて、それを主戦場として戦うイタリア籍のチームも多種多様な戦い方ができるというのが個人的な見解なんですが、駒不足という問題が先なのか完全なワントップ体制という構想が先なのかはわかりませんが、ランプレというチームはどうも、どんなレースであれ、クネゴちゃんを軸に戦うという方針が頑なに貫かれている感が否めません。そしてクネゴ自身も過不足なく戦えてしまうため、余計にクネゴ依存体質に拍車がかかるんじゃないのかな?というのが僕の見解です。

リクイガスやラボバンクやサクソバンク、コロンビアがそうであるように、レースの種類を問わずに一定のレベルで戦える戦力を保有する総合力のあるチーム、もしくはクイックステップやアスタナのように狙ったレースに戦力を特化させるスペシャリスト集団が結果を残しているのとは対照的に、ランプレというチームはクネゴを軸として通年を戦うクラシカルな(言い換えれば現代的ではない)チームであることも、クネゴちゃんの成績に影を落としている要因なんじゃないかなぁと思うわけです。もちろん、チーム戦略の構築に頭を悩ませるチームはランプレに限った事ではないんですけどね。

ランプレ自体がなにかドラスティックなチーム改造を行うか、あるいはクネゴちゃんが新天地を求めるのか、答えはその辺にあるような気がします。
# by embrace0704 | 2009-06-02 22:07 | cycle roadrace

雨が降って止んで乾いて降って…。ドラマはドラマティックに終わる。


09ジロ最終ステージ、個人タイムトライアルはローマ市内のど真ん中。観光名所がコース周辺になるよう無理やり配置した結果なのか、コーナーと石畳だらけの14.4キロの道のり。

雨が降って止んで路面が乾いた頃に総合トップ10が3分おきにスタート。20秒差を追う総合2位のダニロ・ディルーカはノーマルバイクの下ハン持って、コーナーではギリギリまで攻めて、直線になればガシガシとダンシング。Jスポ実況の白戸さんが読み上げるディルーカのコメントを聞きながら、画面には攻めて攻めて攻めまくるディルーカの背中がね…。ありゃあちょっとウルッときました。対照的に、首位のデニス・メンショフは正統派のいでたちでこちらも攻める。ディルーカとの差はわずか20秒、こちらも攻めなければマリアローザが遠のいてしまう。そんな攻防が何分か続いた後に、雨がパラパラと降り始めた。こ、これはまさか、まさかディルーカ様大逆転フラグがたったのか…?!

最後までペースの落ちなかったように見えたディルーカがゴール。もうすぐゴールするであろうメンショフの結果を待ちます。が、ここで大波乱が発生。ゴール前1キロ地点、雨にぬれた石畳の上でメンショフが転倒し、ツルツルと路面をすべる。この瞬間、現地イタリアはおろかこの極東のあちこちでも驚きの悲鳴がこだましたことでしょう。それぐらいドラマチックなこの落車劇、素早く自転車を交換したメンショフがゴール目指して駆け抜けます。さぁタイムはどうなるんだ…?!

無常にも時計の針は止まりません。ゴールを通過した瞬間、デニス・メンショフのマリアローザ獲得が決定しました!愛機から降りるや否や、今まで感情を極力殺してきたメンショフがその押さえつけていた感情を大放出!絶叫!駆けつけたスタッフと熱く抱擁し、殺到するカメラマンがその瞬間を記録に納めていく。ブエルタ優勝時でも見せなかった歓喜の渦!

あらゆる手段を講じて、熱気と気迫を持って圧倒的に攻めまくるディルーカと、辛い表情を極力殺して何とかくらいつき、そのプレッシャーを最後まで跳ね返し続けたメンショフ。二人の攻防が最後まで間延びすることなく、タイムトライアルのゴールラインをくぐるまでもつれた2009年ジロ・デ・イタリア。いや、まったく素晴らしい戦いでした。個人的には途中ネタに呑まれた事もあったけど(笑)、この戦いを総括するにはまだ興奮が冷めてないけど、まずはこの2人の男前っぷりに拍手を送りたいと思います!
# by embrace0704 | 2009-06-01 02:03 | cycle roadrace

自分ひとりだけ殺気立ってた09ジロ第20ステージ

レース序盤ののんびりしたプロトンの中でひときわかしましいヤロスラフ・ポポヴィッチさん(29)とドミトロ・グラボフスキーくん(23)のキャッキャキャッキャしたガールズトーク。肩をこずきあったり、ボトルの水をかけたり、はじけんばかりの笑顔を見せたり。ウクライナはみんなこんな人たちばっかりなのか。

レース中盤158キロ地点に設置された中間スプリントポイントではボーナスタイムを狙うべくLPR勢がトレインを形成。いよいよディルーカを発射しようか…という段になって、メンショフが先駆けを開始。ところがあれっ…ディルーカ様はついていけず…。仕方なく、アシストが1位通過ポイントをつぶして被害を最小限に抑えます。1位通過のアシストは誰だろ…ってペタッキ。本職の技がキラリと光りますね、とここはフォローしておきましょう。総合首位のメンショフとディルーカ様の差は20秒に開く。

いよいよレースも終盤、3級山岳を含む周回コースに入ってきました。プロトンにも緊張感が走ります。ディルーカは今度こそ1位通過してボーナスタイム20秒をゲットできるんでしょうか。ここは華々しく優勝して、さっきのチョンボを取り消しましょうね。…って言ってるそばからアタックが何度か発生。その都度アタックをつぶしていくメイン集団ですが、最後の傾斜が近づくと3人ほどピュピュっと勢いよく飛び出していきました。誰だろう。・・・ジルベール(強気っ子)とヴォクレール(数を数えられない子)とポポヴィッチ(感じるがまま、あるがままの子)ですね…。よくぞこの緊迫した場面でプロトンが誇る3バカトリオが都合よく飛び出したものです。

総合上位陣の複雑な事情を察しないアホ2名のアタックは決まり(脱落したおバカさん約一名)、フィリップ・ジルベールさん(26)が区間優勝。以外にもグランツール初優勝なんだそうです。今回の優勝の背景を考えると、あなたの神秘性(ネタ性)がますます輝くね!おめでとう。そして同タイムで仲良く通過したメンショフとディルーカ様は20秒のビハインドを持って本日の最終ステージ、14.4キロのITTに突入。さすがに疲れた表情を隠せませんディルーカ。そりゃそうでしょう、ITTではメンショフ有利なんですから。そして、さすがに嬉しそうですメンショフさん!(笑)クララが立った!メンショフが笑った!ってぐらいの事件ですねこの笑顔は!

で、クネゴちゃんはどこにいましたっけ?
# by embrace0704 | 2009-05-31 12:18 | cycle roadrace

ミスターフリーダム、自由をもてあます。



(この頃までは高給取りだったのになポポ…)

ヤロスラフ・ポポヴィッチ(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%9D%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%81
URLまでフリーダムだよこのお方は。

連日賑わいを見せるジロ・デ・イタリア。
イタリアの色男とロシアの白熊の激しい総合争いの中、
一服の清涼剤として鈍い光を放っているのが件の男、ポポビッチ。
wikiではなんだかいい事書かれてはいるものの、
この人が逃げるたびにお茶の間は何度沸き立ったことか。
そう、このお方は核弾頭クラスのネタキャラ。

給料遅延で貧困にあえいだ少年時代を思い出したのか、
それとも戦術とかエースを助けなきゃ!とか、はなっから頭にないのか。
指示を出すなら金を出せ(栗村監督)といわんばかりにアタック。
ここ数日だけでも2回も大逃げに乗り、そしてあっさりと遅れをとる。
去年のツールも大金詰まれて三顧の礼を持って迎えられておきながら、
エヴァンスのアシストという立場を忘れて逃げに乗り、やはり勝てず。
そして今年のパリ~ニー(以下略)

以前の職場でよく似た上司がいるので(そしてこの上司もフリーダム)、
なんとなく親近感を抱いていましたが、もう我慢の限界。言わせてもらうぜ。

ポポ、おまえがすきだ!
自分の悦びのため「だけ」に走るおまえがすきだ!!(笑)


もうチャンスはないかも知れんけど、区間勝って賞金もらって、
嫁さんや子供を立派に食わせてやってくれ!頼むよ!

いや、嫁がいるかどうかまではわからんですが!

今年のパリ~ルーべではアスタナのエース待遇で大笑いさせてもらったけど、
U-23の頃はパリ~ルーべ勝ってるのね、ポポ。
けどやっぱりあんたにゃ石畳は似合わない…。
だから今日のステージも石畳あるから駄目だったのか…。

当ブログはヤロスラフ・ポポビッチさんを熱烈応援いたします。
まぁ今年のジロとかツールはもうアシストなんかしなくていいよ。
ブライコビッチ君がしっかりやってくれるからね!
# by embrace0704 | 2009-05-29 01:23

罰ゲームにしか思えません。

09年パリ~ルーべ前夜、アスタナの布陣。

"201"ヤロスラフ・ポポヴィッチ (UKR)
 202 ワレーリー・ドミトリエフ (RUS)
 203 ベリック・クペショフ (KAZ)
 204 スティーブ・モラビート (SWI)
 205 ベンハミン・ノバル (SPA)
 206 ボラット・ラインベコフ (KAZ)
 207 グレゴリー・ラスト (SWI)
 208 ミカエル・シェアー (SWI)

…んー、どう見ても"アルファベット順のエースナンバー"じゃねーよなー。
自虐ネタというか体のいい体罰にしか思えないのは気のせいでしょうか。
ていうかポポヴィッチって石畳大丈夫なんですか?あんなに頑張ってたバザイエフは?
俺のカザフ萌えはどこ行ったのブリュイネール監督?ランスの件で大変なのはわかるけどさー。

これで明日のJスポの優勝者予想クイズの答えは決まった。
アスタナがネタに走るなら俺も潔くだまされよう(笑)
それがファン心理というもの。
# by embrace0704 | 2009-04-11 23:39 | cycle roadrace
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サイクルロードレースと音楽と日々のつれづれを勝手気ままに綴ります。タイトルはTHE PILLOWS"白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター"から。


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